Miu Ninomiya
二ノ宮美羽
A
よく知っていると思った人から送られる葉書は、日々新しいその人との出会いに感じ、
モチーフとなる木は、角度によって、日によって、目まぐるしいほど表情を変えていく。
床に落ちる紙片をうら返すとき、逆さまにするとき、
破れ目から覗くとき、
いつもある道から外れて歩いたとき、
もう一つの世界はすぐ隣にあるかもしれないと思う。
「向こう側」との行き来に身を任せる。
手をのばせば壁に触れるけれど、「透明な壁」のようなものが、制作の中であればできるような気がしている。
壁によって囲われた部屋を、一挙に把握することができない中で、
作ることで、自らの立ち位置の確認を行なっている気がする。
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drawings
Performance
2016 「遭遇」 10分
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2018 「巨人」
友人の家に行った時、たくさんのカオが描かれ、誰にも知られず積まれていた。
それらに手足を描き、つなげると巨人となった。
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2015 「001 ゼロゼロイチ」 15分
洞窟のような暗闇の中で、多くの人間の雑踏が聞こえる。
何かが始まる予感。
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littlepress
「parcel」
リトルプレス
2017,2018
どこかからここへ、ここからどこかへ。
文章はなくとも、線の抑揚や色面の広がりはコミュニケーションの一種だった。実際に交わされた絵葉書の絵や言葉を層のように重ね合わせたページを掲載。
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